2011年8月26日金曜日

ダイバーにも是非読んでほしい

先月、一冊の衝撃的な本が自宅に届く。

藤崎童士 著 「殺処分ゼロ」(三五館)である。

「半魚人伝」で私の父親 中村征夫の半生を赤裸々に描いた藤崎さんの2冊目のノンフィクション書籍である。

タイトルからお察しの通り、飼い主に見捨てられた犬猫たちへの行政機関による殺処分にスポットを当てた内容である。

テレビや週刊誌等で最近たまに目にする事もあるこの問題だが、ここまで具体的に強烈すぎるほどリアルに訴えたものは皆無だろう。

年間約23万匹の犬猫が殺処分により次々と尊い命を奪われるその一方で、空前のペットブームにあやかり次々と生産され、引き取られて行くペット達。
お手軽に購入され、いらなくなったら捨てられるその命が行き着く悲惨な末路。

冷たい檻の中で死刑宣告を待つ元ペット達はどんな思いで自らの運命や不条理なこの世を見つめているのだろう。

そんな中、この問題にメスを入れ、独自の取り組みにより「殺処分ゼロ」にむけて奮闘する「熊本市動物愛護センター」の活動にスポットを当てている。


読み終わった時に私は正直すっきりした感動というより、混沌とした頭の中で希望と絶望感の両方がモヤモヤと押し寄せた。
怒りなのか、悲しみなのか、溢れる涙が感動とはほど遠い何かである事には違いない。
この問題に対して心がこれだけ揺さぶられるような心の振り幅が私に眠っていたとは、読み終えて初めて気づいた。
犬猫アレルギーの私にはどこか客観視していたこの問題だが、これは沢山の生き物達に関わりを持っているダイバー達にも是非読んでもらいたい一冊だと思った。



話は多少脱線するが、以前、観賞魚という名前でくくられた魚達がどこから来てどうやって取引されて、どうやって飼われて死んでいくのか疑問に思った事がある。

丁度カクレクマノミブームで沖縄の海から次々とカクレクマノミが消え、熱帯魚店で高値で売られ始めた時である。
今やカクレクマノミは養殖で簡単に増やす事が出来る。
当然ながら養殖で増やされたカクレクマノミは水槽で一生を過ごす。
熱帯の海で育った熱帯魚ではない、それは私たちに観られる為に産まれた観賞魚なのだ。

私は好きな生き物を生産し、売られ、飼う事に矛盾を感じながらも、けして否定している訳ではない。
しかし、どんな生き物でも育てるという事は、その命に対して重大な責任を請け負う覚悟を持たなければいけない。それが出来ていない世の中を知っているからこそ何かしらの矛盾を感じてしまっているのだろう。





「いつか保健所が来たら殺されちゃうよね僕たち、レストラン、レストランに行きたい。。」

十代の時に聴いたブルーハーツの曲「レストラン」。
レゲエ調の明るく可愛いメロディーに乗った戦慄の歌詞。

今、この曲が頭から離れない。

2011年8月23日火曜日

沖縄から戻りました

先月末から21日まで沖縄の西表島と渡嘉敷島に滞在しておりました。
シーズンとはいえ休み無しで潜り通しの日々に、窒素もぱっつんぱっつんです。
なんせ一本の潜水時間最低100分で朝からナイトまでぶっ通しですから〜;

昨日は久々の休日を完全引きこもりモードで過ごしました。
録画したテレビドラマ等を観たり、音楽聴いたり、読書をしたり、美味しいもの食べに行ったりと十分すぎる充電を完了!

しかし東京寒すぎでしょ〜!!

台風接近で天候が崩れた3日間以外全て晴天だった沖縄の灼熱の日差しが恋しい><