2009年12月21日月曜日

冬の東京湾

今日は姉ケ崎へ潜ってきました。
水温13度の東京湾の海をロクハンで。
85分くらいを連続ダイブは流石に震えがきます。

そんな寒さを忘れる程のドラマが冬の海の中で繰り広げられています。

 

岩肌にびっしりと産みつけられているカラフルな卵塊はアイナメの 卵です。




まるで宝石の様な美しい卵。命が紡ぐ美しい光景に大感動!



卵をよく見ると無数の小さな眼が輝いています。

 

さらによく見ると今にもハッチアウトしそうなアイナメの赤ちゃんの姿が確認できました。




卵の近くで必死に守る雄のアイナメ。婚姻色に輝く金色の体がひと際海の中で目を引きます。




他にもこんな可愛いウミウシに出会い




ムラサキの貝殻に小さなヒトデがブローチの様であり思わずパチリ。




東京湾で一番撮影が難儀で練習にもってこいのヒメホウキムシを撮影したり。
寒さもすっかり忘れてしまう程の楽しい取材でした。
撮影が終わると潜りのお手伝いをして頂いた大河内さんの家で大忘年会。
船長の青木さんと一緒に撮影に同行させて頂いたカメラマンの竹内茂さん・淳君親子、海侍の池田夫妻、大河内さんのご家族の皆さんと一緒に盛り上がりました。

いやあ今日も本当に楽しい海でした。
 みなさんどうも有り難うございました!!


2009年12月19日土曜日

楽しいロケでした

シーアンドシーサンパックさんの取材で大瀬崎へ行っていました。
兄貴分の尾崎さんとの2人きりのロケ。
大騒ぎの楽しいロケでした。

しかし今年一番の寒波がやって来た海は寒い!
海の中が温泉に感じる程上がった後の風が冷たい。
しかし透明度は抜群で面白い生物も色々出会う事ができ、満足度は150%超のマブイ海だったっす!

取材の最終日にちょこっと自分の作品を撮らせて頂きました。
尾崎さんありがとー!!!





タコとミジンベニハゼが仲良くひとつの空き瓶の中で暮らしています。
途中トラギスがちょっかいを出してきて直ぐに瓶の中に引っ込む様になり中々出てこない。
憎っくきトラギスめ〜〜〜!!
とりあえず距離を置いてシュチュエーションがわかる様にパチリ。






徐々に距離を詰め絞り値を絞ってアンパイ写真を抑えることに。





またまた来やがった悪役も板に着いたトラギス野郎。
この後瓶の蓋を塞ぐ様に邪魔をする。
ちくしょ〜〜!! こちとらロケ最終日で窒素がぱっつんぱっつんなんよ〜!!
はよどかんかい!なんて格闘する事10分。。




ようやく退いた寅次郎。そこで淡い色を出すため攻めの絞り開放スローシャッターじゃ!
ミジンちゃんとタコくんの眼にピンがくるよう被写界深度との格闘が始まる。
後3ミリミジンちゃん前に出て〜!なんてぶつぶつ独り言を発しながらパチリ。



最後にミジンちゃんの全身を拝めたところでいざ帰還。
撮影時間の倍掛けての浮上でーす。

ひとつの被写体にああでもないこーでもないと試行錯誤する楽しさも写真の醍醐味ですね。

冬の大瀬崎の一コマでした。

2009年12月9日水曜日

アップルさんよ頼むぜ

最近iPhoneにして、やらねばならない事をto doアプリに入れて忘れ物をしなくなった。
こりゃべんりだなあ〜なんてメモも取らなくなり全て機械まかせの自分に少々戸惑う事も。

今朝もまずto doリストに入っている要件を片付けていくと、アプリのアップデート表示点灯しているのに気付く。
お!ワクワクドキドキのアップデートきた〜!!

早速アップデートすると、バージョンアップされたのに一向にアプリストアのアイコンのアップデート件数の表示が消えん。

うーんなんじゃこれはとアップルに電話して聞いてみる事に。

電話で応対してくれた紳士が言うには、アプリにはバグが生じる事がありましてそのようなアプリはiPhoneの裏で必死に立ち上げようとしているので電池をえらく消耗します。一旦そのアプリを消して再度インスコして下さい。だそうだ。。

え〜〜!!中に沢山メモ書きしていてこれが消えちまうと色々閉め切りや準備しなきゃならん事も忘れちまうがな!と言うと、

「私だって、一生懸命に育てたキャラのいるゲームアプリで同じ症状が起こり泣く泣く消したんですよ〜」だってさ。。

テメーの都合なんぞ聞いとらんはキモヲタが〜〜〜!!

なんてつい暴言吐きそうになったじゃありませんか〜。。

やっぱ重要な事は紙に記せですな。

ダイビングも自分は命預ける器具にはデジタルは使いません。ダイコンは別にしてね。

最近デジタルのゲージが多いじゃん。やっぱ一番信じられるのはアナログだな。
写真もフィルム時代が恋しい昨今であります。

なんかとんでもなく話がズレてますが、2000年問題なんてのをつい思い出し、海も陸の生活もコンピューターより勘ピューターのほうが当てになると言っていたつい10年前の自分を思い出しました。

いやあ2010年問題があるとしたら私のiPhoneのバグでの仕事のトラブルでしょうか。
と笑えない冗談を言って今日の日記とします。

ちゃんちゃん

2009年12月6日日曜日

やるならとことんマニアックに

今日もご近所さんのダイビングショップ海侍の池田夫婦と大瀬崎へ。
自分は来週からのロケのリサーチ&オーバーホールから戻ったカメラ機材のテストを。

奇麗なウミウシ各種(ピカチュウも出て来たねぇ)、イロカエルアンコウは湾内、外海と4個体をチェック、放卵中でもうすぐハッチアウト間近のミジンベニハゼ、外海のスケロクウミタケハゼはわんさか。とりあえずマクロの抑えはバッチグー(古っ)
昼2本で撮影カット400枚超え。

そして大瀬崎の番人、写真家・阿部秀樹さんを見かけナイトで一緒にいく事をおねだりしちゃいました。

撮影に邪魔にならない様に一緒に入りましたが、やはり阿部さんの撮影はマニアック〜!!
素晴らしいの一言です。

本当に大感動でした!いやあ、やはり大瀬崎は凄いな!
ここまでマニアックを通せば海に興味ない方でも逆に惹き付けられるかもしれません。

そのナイトで撮った写真はこんなんです〜↓


こちらは激レアなイセエビのフィロソーマ幼生。
浮遊生活を送っている時期はクモのような格好でただよっているんですね〜。
いやあ、真っ暗な中体長わずか5mm余りで透明な彼にピンを合わせるのは大変だったっす!
ふわふわ漂いカメラを引くと対流でくっついて来ちゃうんで;


続きましてはテナガエビの幼生です。
いやあ実に奇麗でした。撮れた写真を見て気付いたんですがw
幼生の頃は片手だけ長いんですね。驚きました。


こちらはなんとミズヒキガニの幼生。
あのシロガヤを持って威嚇してくるカニですよ〜。
幼生の頃は殆ど顔だけじゃないですか〜!
実はたまーに下から透明の足をちょろっと出すのですが、時間にして僅か0.5秒くらいかw
これも5mmくらいの大きさなんでピント合わせるのに精一杯。
もう一度チャレンジですね〜。


これもレアなギンオビイカ
いやあメタリックに輝く頭部のラインが素敵でした。
 
これなんでしょう?
阿部さんでも初めて見たらしく不明だそうです。
いやあきっと大人の姿を知るとえ〜〜〜〜!っと驚くんでしょうが。
甲殻なのか魚なのかも自分では見当つきません。
どなたかご存知の方は教えて下さい。

*追記
他のカットを見ると眼のすぐ下に足がついていました。
最近大瀬崎に出没したトガリモエビの幼生ではないかと睨んでいるのですが、、
勝手な私の想像です(笑)


ドラマチックにウミケムシを撮ってみましたw
宇宙を旅するこんな乗り物があったら絶対に私は遠慮させて頂きます。
でもネコバスに似ているという意見もあり、ちょっと可愛く見えてきました。
いや;失礼、可愛くはないですね。。


こんなクラゲも。いやあ幻想的です。

夜のこんな生き物達の姿を見れるのも大瀬崎ならではです。
阿部さん有り難うございました〜。感謝感激でした〜!




2009年12月2日水曜日

ダイバーのモラルって



先日とあるダイバー仲間と写真撮影をする上でのモラルについて語る機会があった。
自分は年々意識が出て来たというか、正直昔は全くと言って良い程モラルに欠けていた。
手当たり次第生物に触れて来た。
撮影中も良い写真を撮る為に体を安定させる事を最重点に考え、あたり構わず手をつき足を投だし撮影に没頭していた。

自分の友人のカメラマンとつい先日も一緒に飲む機会があったのだが、そんな時に改めて気付かされる事が多分にある。彼らの絶対に中性浮力を守りけして生物に触れない撮影やポリシーは本当に敬服する。
それはトレーニングで培われた職人技に等しい。
ただ皆が皆努力で出来る技術ではないので自分は自分のやり方で海に対峙していきたい。

今日写真を色々探していたら、今年海外の某所で友人のカメラマンに撮ってもらった自分が撮影しているところの写真を発見した。
海外のイントラはもの凄くモラルに厳しくはっきり言えばカメラマン泣かせである。
砂地から顔を出すハゼを撮っているところだが、この後地元のイントラにつつかれ、偉く怒られたのだ。
自分が砂地に腹這いになって撮影していると思ったらしい。
でもこの証拠写真が残っていたのでその船に相乗りした友人の日本人ガイドに見てもらい事なきを得た。
砂地についているのはフィンの先だけでちゃんとそこにハゼ等の巣穴が無い事も確認済である。砂地の影を見れば一目瞭然。肘も浮かせて撮影している。
この格好で数十分体勢を保持出来る様になれば申し分なかろう。

フィンもつくなと言われちまえばそれまでだが、つく場所を選べば自分の中では良しとしている。
これも最近になって無意識でこの体制を維持する様になったが、何度も言うが自分はけして見習うべきダイバーではない。
自分なりに自然と如何につきあうか今も日々考え撮影している。