2010年2月4日木曜日

なかなか良いぞ♪

以前HDR(ハイダイナミクレンジ)という作風の紹介をしたが、引き続き色々試してみた結果、なかなか良いソフトに巡り会った。
viveza 2というものなんだがニコンのキャプチャーNXというソフトと同じようにコントロールポイントというものを写真内に細かく設定出来るためピンポイントで明度や彩度、コントラスト等を調整出来る。
キャプチャーNXも良いソフトだったが、なんせ重いので時間がかかり過ぎた。
それに取って代わるようにこのソフトはサクサク軽く動き、フォトショップ等のプラグインとして起動出来るため、よりワークフローがスムーズになった。

使い方はvivezaのホームページを参考にして欲しい。

 
こちらがviveza2 の作業ウインドウ。
写真の中にいくつかマーカーを設置しある。
それぞれが細かく独立した調整をおこなっている。


元画像
修正画像
太陽光のハイライトの白とび軽減、ウミウチワの部分を明るく、
極めつけは右足のフィンの部分だけ明るく等微調整可能。
フォトショップ等で選択ツールを使ったりするより自然に仕上がる

元画像
修正画像
フィルムをスキャニングした写真なので元の色がくすんでいる。
島の明るさは変えずに空の濃度だけ濃く、さらに太陽光浴び輝くサンゴのイメージを強くした。

元画像
修正画像
良くありがちな自然光でのシュチュエーション。空が飛びサンゴが暗く潰れる。
雲の立体感を出し、サンゴの部分の暗く潰れた部分を明るくおこした。

 
元画像


修正画像
メバルの明るさは全く変えずに背景の白いヤギの部分だけおこしてあげる事で奥行きを演出した。
元画像
修正画像
太陽重視の露出でウチワをシルエットで撮影したが肉眼で見えていた暗部のディテールは写真だと潰れてしまう。
コントロールポイントを写真の中に数十個設定し太陽の周りの海のグラデーションを引き出し、さらに暗部の情報を引き出す事が出来た。

昔の世界的な写真家はモノクロのオリジナルプリントを作る時に必ずプリント師を雇いプリントを作らせていた。決定的瞬間という言葉を生み出した有名なカルチェ・ブレッソンという写真家もプリントはピエール・ガスマンという専属プリント師にしかさせなかったという。オリジナルのプリントを作るには設計図の様なものがあり、プリント師は写真の一枚に数十カ所もの覆い焼きをして一枚の写真をつくり出していた。
音楽に例えるなら撮影は作曲、プリントは演奏と同じくらい大事で、今ではプリント作業の流れの一番大切な部分がRAW現像や編集なのである。 

言うなればこのソフトはデジタル写真でその覆い焼きを可能にしたソフトと言っていいかもしれない。
まだまだ技術的に未熟だが、目で見た情報をしっかりと一枚の写真に再現出来る様技術を上げていきたい。


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