2010年3月23日火曜日

パッションとファッション

今日は六本木へ映画を見に。
前々から行きたいと思っていたオーシャンズへ。

いやあ、やはりドデカイスクリーンで見る海の映像は素晴らしいね!!
15分で鳥肌が立ち、30分で何故か目頭が熱くなった。

でもさ、、、これ本当に残念なんだけど、途中で興ざめする映像が出てから全てが作為的に見えてきて非常に後味悪い印象に。
なんで!あそこでイルカ漁やマグロ漁の映像を入れ込む必要があるのさ。
映画の言わんとしてるメッセージは非常に誰にでも伝わりやすく、映像もとても素晴らしいの一言でめちゃくちゃ映像に引き込まれていたのに、こんな嫌な印象残すってなんでだろ。
たまたま定置網にかかってしまったカジキやマンボウの映像もそれらのメッセージ的なコメントで語られる始末。

例えそれが本意でなくとも、日本バッシングとして見えても仕方ない様な映像を入れ込む事でとっても覚めてしまう人もいるんだよね。
最後の協賛のとこに何気なく入っていた”Sea Shepherd”の文字がさらに追い打ちをかける様に印象を悪くしていた。

だからこんな事思ってしまうのか、オーシャンズと同じフランスで四半世紀前につくられた映画「クストーの沈黙の世界」というドキュメンタリー映画では調査という名のもとで海にダイナマイトを投げて、その衝撃で浮いてきた魚の数や種類を調べたり、調査船のスクリューに巻き込まれた子供のクジラを船で引っぱり鮫を集めて、甲板で笑いながら大量の鮫を棒切れで撲殺していたり、オーシャンズにも出ていたカスリハタを小さなゲージに閉じ込めて見せ物にしたりしていたくせに、その映画に数々の賞を与えた国がさあ。。今更なにを言ってんの、ってへんな偏見を持って見てしまうじゃないの。
ちなみに自分はクストーの映画は好きで三部作とも家にビデオ持っていますが。
その映画も嫌いにさせないでくださいねー。

ウミガメが海に帰るシーンだってあんな炎天下の最中に出て行ったらそりゃあ海鳥に食われちまうよ。ウミガメって早朝の外敵に目立たない時間に海に帰るんじゃないの。俺が無知すぎるのかな。自分が今迄生で見たり話や映像で見た限りではそのような条件であったけど。
他にも突っ込みどころがいくつかあったけど、それは全て冒頭に書いた一部分の映像を見てから思い始めてきた事。

それと映画の最後に、撮影では生き物を故意的に殺したりしていません、一部そのようなシーンでは人為的に加工しています的な(文面は全部覚えていないので多分こんな感じだったと思う。)文句が出て更に逆に疑いを深める結果になってしまった。

こんな事書きたく無いけど、これは俺がストレートに感じた印象です。

まあそんな後味の悪さの後ミッドタウンの親父の写真展へ。
これって息子だから手前味噌になるのかな、いやあ実に素晴らしかった!
僅か数センチの小さな生き物の実寸の写真をルーペを使って見せられるとは!
そんな発想無かったわ!思わず脱帽でした。

六本木東京ミッドタウンのフジフィルムスクエアで4/7日まで開催しているのでまだ見ていない方は是非行って見て下さいな〜^^

その後同じくミッドタウンでおこなわれたコシノヒロコさんのファッションショーへ。
2度ばかりお仕事でご一緒させて頂いて以来、毎回ショーの招待状を送って下さります。

毎回本当に楽しみにしているんですが、今回は2010-2011オータム・ウインターコレクションです。
暗転したステージに突然ドテッ腹に響く大音響、そしてモノトーンの服に身を包んだバービー人形のようなモデルさんの無機質な行進。
ショーの後半には一変して初めて見る色の組み合わせと奇抜さの一歩手前の洗練されたファッションの渦、渦、渦。
なんだろうファッションに疎い俺だからうまく言えていないかもしれないが、
一言で語るならジョニーデップが普段着でメチャクチャセンスの良いピエロに扮した感じ?
アンジェリーナジョリーでもなんでもいいんだが、

いやwこれは実に的外れなコメントですな。失礼;

とにかく自分は海の生き物達のデザインは人間の想像を遥かに超えたファッションである。と思っていたのだが、これ撤回します。
コシノヒロコさんの頭の中には、その自然界の生き物全てのデザインも頭の中に入っているんではないだろうか。そう思わせる程素晴らしかったです。

今日は映画、写真展、ファッションショーとジャンルの異なる創作物に触れましたがジャンルを超越した素晴らしさってありますね。

めちゃくちゃ触発された一日でした。

2 件のコメント:

  1. YUKARI2010年3月24日 1:34

    オーシャンズは本当に映像はめっちゃすごいと思った!!
    どうやって撮ったんだろう??っていう映像もかなりあったし!!

    まぁ、人々に訴えようと思ったこともわかるけど
    前半と後半との感覚が違いすぎて・・・。

    なんか上手くいえないけど、一番何を伝えたいんだかなぁ。

    私はすばらしさをまず、みんなに伝えないといけないような気がするんだけどなぁ。

    十人十色の考え方だと思うけど、こうやってみんなにストレートな意見を言ってくれるのが嬉しいわぁ。

    さすがです!!!!

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  2. YUKARI さん

    ホントホント!素晴らしい映像沢山あったのになんだかCGを使い作為的に一方的なメッセージを伝えるシーンが非常に心苦しくもありました。

    ショッキングだったヨシキリザメのフカヒレ漁の様子だって朝日新聞のインタビューであれはロボットですって。。。どんだけよ

    http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201001150291.html

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